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年が明けてからなんか少し暖かいですね。

さて、言葉もわからないくせに昨年からちらほら映画館に行って鑑賞していたので、
軽く大連の映画事情を書いてみたいと思います。
かなり私見や誤解が入っててもおかしくありませんのでご注意ください。

中国では映画は数少ない娯楽の一つとして、
またカップルのデートスポットとして位置づけられているようです。
実際、客はカップルがめちゃくちゃ多い印象です。

大連市内には3,4件映画館があるようで、全部行ったわけではありませんが、ビルの中にあるのが殆ど。構造も日本と同じです。ただ、規模は少し小さめな気がします。
イメージとしては日本の地方都市に昔からある映画館って感じですね。

掛かってる映画のジャンル・頻度は
 歴史・近代戦争ドラマ=恋愛もの>コメディ>>洋画>ホラー=アニメ
という感じでしょうか。
近代戦争ものは日本が悪役になることが多いようで、見ないほうがいいよと言われました。

映画館と言えばお決まりのポップコーンやコーラなども普通にあります。
ポップコーンはなんか日本のものよりサイズがデカイような気がしますが。。。

あと、日本では不評?な3Dですが中国では人気があるみたいで、
中国産の映画でも3D映像がよく採用されているようです。

で実際に見た映画ですが、中国といえば歴史ということで
『王的盛宴』

という映画を見てみました。日本人にもわかりやすくいうと項羽と劉邦ですね。
日本人の中でもたぶん知っている人が多い話だと思いますが、少しでもネタバレが嫌って人はパスしてください。

年老いた皇帝劉邦が過去を思い出す形で、任侠時代の姿や
項羽との最初の出会い、韓信が項羽を見限るところ、秦の首都咸陽への入場
鴻門の会などの逸話を、項羽に対する恐怖や韓信に対する複雑な思いとともにかなり細かく描写していました。
劉邦役の役者さん、憧れ、怯え、疑念、喜びなどの表情がもの凄く豊かで、とても良かったです。
Google画像検索『王的盛宴』


クライマックスは韓信を殺すシーン、それまで劉邦を支える仲間として友情を保っていた幕僚達(特に張良は韓信を兄として慕っているという描写がありました。)の哀しみ、そして韓信を死地へ伴う役を引き受けた蕭何が門を締めて崩折れるところなど、中国人の人情を踏まえて見ることが出来てかなり満足しました。

この項羽と劉邦のあたりのエピソードは、中国人が好む話のようで、
適当な合間を設けて定期的に映画化されたりしているようですね。

高祖劉邦は勝者として、また後継者の指名に失敗しなかった人物として高く評価されているようです。
映画の出来として、さすが中国故事という感じでしたね。

ちょっと話がそれますが、 蕭何は中国武将の中でもかな
り好きな英傑です。

劉邦が項羽に負け続けても見捨てず、兵と兵糧・物資を絶えず補給し、天下統一に多大な貢献をしました。
劉邦も当然の如く
蕭何を勲功第一と評価したというエピソードは、子供の時分に心を打ったものです。


また、韓信と言えば国士無双、国士無双と言えば麻雀の役ですね。
配牌が腐っている時、つい混一気味に手を進めて国士を狙ってしまうのは雀士の性です。
中国に来る前にフリー雀荘で遊んでいた折、目の前で見た役満でもあります。
上家が3枚目の
で振り込んで飛ばされてました。残り1枚は自分が安牌候補として持ってて、可哀想だけど振り込んでくれてありがとうと思った記憶があります。

最後に、中国人は映画館のなかでも携帯をマナーモードにしない人が多いです。

それどころか、普通に席で電話に出て話をし始めます

俺は他人のことは気にならない性質なので構わないのですが、
マナーに厳しい日本人には静謐な映画鑑賞は無理と思ったほうがいいかもしれません。